とりあえずやってみればいいじゃん

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プロジェクトが育つ共創空間のデザイン手法 「リアルスケール・プロトタイピング」のススメ #designship2018

※この記事はDesignShip 2018 2日目のトーク、岩沢 卓さんによる「プロジェクトが育つ共創空間のデザイン手法 「リアルスケール・プロトタイピング」のススメ」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。

岩沢 卓 氏登壇内容DesignShip Webサイトより)

デジタル工作ツールの登場によって、短時間で試作品の制作が可能になりました。 空間デザインの分野、特にコミュニケーションを重要視した空間づくりにおいては、 最終ゴールの手前で、何度も”空間の仮開き”を行い、体験し、課題を見つけ、周りを巻き込んでいくことの重要性が認識されるようになってきました。

岩沢兄弟が手がけてきた空間デザイン事例・DIYプロトタイピングのためのウェブサービス""WAKUGUMI""などの実例を通じて、 デジタルとアナログを繋ぎながら、空間デザイン・空間プロトタイピングを行うためのポイントをお伝えします。

トーク内容

空間デザインのプロトタイピングについて。共創空間の作り方など。

自己紹介

モノ・コト・ヒトをつなぐ仕事。

共創空間

Yahoo!ロッジなどを作ってきた。コミュニケーションを生むためのスペース作り。これを通して、社内外のコラボ案を生み出したい、行政と市民の垣根を取っ払った場をつくりたい、とにかく新しいことが起きるためのコミュニケーション機会を増やしたい、など。

共創空間をデザインするために必要なこと

明確なゴールを配置しない

「私達は地面の上を歩くと同時に、地面が私達を歩かせている」何かの目的のためのロボットを作るとき、地面のフィードバックもないといけない。

自由な使い方を誘発する空間の仕掛けを作る事が大事。例えば演台は腰掛けてもいいし、ステージにしてもいいという状態にした。どこに置いてもいいデザインにしている。

柔軟な環境を作り出す家具デザインを作ることも大事。声をかけて中華円卓を回すようなイメージで、コミュニケーションが発生するようなきっかけに。空間が変化するための手がかりは、人それぞれ。

雑多なコミュニティがゆるく同居できる場つくりも大事。屋台のようなものを作ったり、組み合わせられるようなものを作ったり、声がけが必要なものを作ったり。前提条件について話す必要がない状態。人々の対流が生まれるような空間づくりが必要。間取りから考えない。空間に家具を1個置いてみることから始めよう。この場所を自由に使って良いんだなという要素を入れていきたい。

空間づくりのプロセスを共有する

承認のプロセスの中では図面などの共有、完成度の高いCGも大事だが、場のことも考えなきゃいけない。イケてる空間が作りたいのか、おしゃれな空間が作りたいのか、そうじゃない。共創空間を作りたいはず。みんなを巻き込むことが必要。稟議のいらない範囲で作ってみればいい。お金がかからず、実際に使えるプロトタイプを作ってみる。ここまでやったら巻き込める。ということで簡単なプロトタイピングができるようにしよう。

数値選ぶだけで棚が作れるツールを作っている。板のパーツ割りまで自動生成できる。ダウンロードボタンを押すと図面が見られる。ARマーカーの機能を使って実際の空間に仮配置してみたり。視覚化、パラメトリックデザインですぐに作れるように。

wakugumi.comにアクセス!

仮開きをしてみよう

消極的なヒトよ、声をあげよ。仮開きとは活動のプロトタイピング。だいたい作り終わったら開いてしまう。いつまでも未完成でもいいかもしれない。集まって良いんだよと示す。作りかけの状態でも公開することで、気づきをもらえることも。未完成な部分があるからこそ、コミュニケーションが生まれる。