とりあえずやってみればいいじゃん

とりあえずやってみればいいじゃん

エンジニア関連のことについてつらつら書くブログ

平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること #designship2018

※この記事はDesignShip 2018 2日目のトーク、畠山 糧与さんによる「平成の終わりに、デザイナーが医療に携わること」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。

畠山 糧与 氏登壇内容DesignShip Webサイトより)

Ubieは機械学習を使った問診サービスによって、患者自身が疑わしい病名を見つけるための支援や、医師の業務効率化の支援をしているスタートアップです。

医療は間違いなくデザインの力が必要とされている分野の一つです。平成の終わりに、この分野でデザインに携わることの面白さと意義について、弊社の具体的な取り組みを交えてお話しさせていただければと思います。

トーク内容

今日は叡智より想いの部分を話そうと思う。なぜ、医療のデザインが面白いのか。

歴史

昭和58年。インターネット黎明期。MacWindowsも普及してない時代。ある医者が電子カルテの時代が来ると予言した。すでにナンバリング整備をしていた人がいた。

今は平成30年。今医療のデジタル化はあまり進んでいない。電子カルテを利用しているは3割くらい。あまりかは85%くらい。

医療における、患者側の課題。待合室の長い待ち時間。病院のたらい回し。

待ち時間長い問題。電子カルテの入力や事務作業が多い。意思は本業の診療以外がすごく忙しい。外来診療が増えると、それ以上に事務作業に時間がかかる。電子カルテはわりと複雑で不便。医者に聞いてみると、慣れる、と言う。

たらい回し問題。何か痛いなと思ったときにググると思う。でも何の病気なのか、どうしたらいいのかわからない。WELQなき後もフィルターバブルは解決されていない。

これらの課題は、いい代替手段がない。そこで、Ubieが出てくる。

挑戦

医療機関、患者それぞれに対して、だいたい手段を届けているのがUbie。電子カルテの効率化を図っている。実は今までの問診票は医者が判断するには情報としてあまり重要でなかったりした。かつ、これをカルテにて入力するのは面倒。Ubieでは症状に合わせて、その患者に最適な問診票を自動生成している。1問回答するごとに、質問が変わっていく。患者が診察室に入る前に、カルテ記載がほぼ終わっている状態になる。これにより問診時間が1/3に短縮した。電子カルテばかり見る問診から、患者を診る問診に変わった。

この症状は何の病気なのか、を1分で解決するサービスを作っている。適切な情報に対する圧倒的にニーズがある。

Ubieのミッションは世界中の人に対して適切な医療を届けること。

信頼

Ubieは医師とエンジニアで立ち上がった。まだフルタイムのデザイナーがいないときに自分が入って信頼できるチームにできるか不安だった。手伝う中で、みんなが泥臭くユーザと向き合っているということを感じた。どうしたら高齢者にインタビューできるかなどを考えていた。見学するだけでなく、自ら推進するという姿勢があった。

Ubieでは医者メンバーがいないとできないプロトタイピングもある。「この症状がない」ということをとうフォーマット化していくかなど。職種は違っても最高のプロダクトを作りたいという思いは一緒。

発明

父の話。病院を転々として闘病生活をしていた。10年間、自分で行き方を選べない悔しさがあった。ベッドの上で死ぬんじゃなくて、コロッと死にたいと言っていたが、それと逆になってしまった。生き方くらい自分で選ばしてくれと言っていた。思ったような生き方をできなかった悔しさがあったのではないか。

デザイナーが医療に携わる理由。しょうがないと諦めていた不便さを解決できるか、夜も眠れない辛さを癒せるか、デジタル今日じゃ以外も幸せにできるか、自分が生きたい未来をつくれるか。

2050年を想像してみる。我々は高齢者になる。思ったような変化を遂げられなかった平成30年の医療xIT。止まった時計の針を誰が動かすか。待ってればいいのか。次の30年の変化を起こすのはUbie。