これからの生き方を考えた結果、某社を退職しました
本日7/31を持ちまして某社を退職することになりましたので退職エントリを書いてみます。
どんなことをやっていたの?
転職してきて1年3ヶ月半、主にiOSエンジニアとして自社のアプリ開発を行っていました。ただ常時100%アプリ開発に従事していたわけではなく、
- 社員が成長するためにどのようなことをしたらいいのかを考え、実行する教育チームに所属
- 商品検索精度改善
- お客様の満足度を向上させるためにはどのようにしたらいいのかを考えるチームに所属
などをしており、常時3チーム所属がデフォでした。
某社の好きなところ
退職する人が言うのもアレですが、本当にいい会社でした。ので特に良いと思ったところを(会社が容易にバレない程度に)挙げてみます。
「定性・定量データを重んじお客様に寄り添う姿勢が常に感じられる」:「こういう機能を開発したい」「でもそれって本当にお客様にとってメリットになるんだっけ?」というような会話が日常的に行われ、困ったらチームみんなでデータを見て話し合うこともありました。
「企業理念に共感している人が多い」:みんなちゃんと企業理念を覚えていて、それに共感している人が多かった印象を受けます(当たり前?)。それに伴い行動規範も浸透していたと思います。「これ従わなきゃいけない」というよりは「自然に行動していたらこの行動規範を体現していた」に近い具合です。
社員は頭が良くてロジカルな人が多いし、代表、執行役員は会社のこと、社員のことをホントによく考えている素晴らしい人達だと思うので一企業として本当に好きです。
なぜ辞めるのか
一番の要因は「今技術力を高めるのならこの会社ではない」と思ったからです。
業務ではコーディングの時間があまりなく、フリーランスの方にお願いする案件の仕様書ばかり書いていたり、調査ばかりやっていたりした時期がありました。3ヶ月間コーディングをほぼしないという時期もありました。これではいけないと思い極端に言えば自宅では家事と勉強しかしないという生活をしていました。とはいえども平日はそこまで時間を取れないし、実務のコードを踏まえた上での技術的な議論がそんなに多くできなかったので技術的に成長している感覚が全くなく、焦りを感じる日々を送っていました。最初は「ここまで自分の時間を使って勉強をしなければならないのは自分ができない人だからしょうがないこと」と思っていたのですが、ある時ふと「なんで業務で技術力が身につかないんだ?この生活苦しくないか?」と気づいてしまいました。
私は大学でがっつりコーディングしていたわけでもなく、前職でもコーディングの機会に恵まれなかった時期もあったので、と言うと言い訳なのですが、圧倒的に経験値が足りなくて元々常に技術的劣等感は感じていたのでこの環境でさらにこじらせたりしてました。
技術力を高めることに焦っている理由は、単純に外のエンジニアと話している時についていけないことがあるからというのもありますが、それよりも圧倒的に「自分が女性であるから」という理由が大きいです。女性の場合、結婚、出産によって仕事にも大きな影響が出るのではないかと思っています。「いつ結婚するのか」とか、「子供何人?」とか、「子育てってどれくらい大変なの?」とか、「子供がいても"エンジニアとして"働けるの?」とかは未定だし、知りません。ロールモデルになるような人が身近にそんなにいないから想像もつきにくいです。ただ漠然と、子供ができたら技術力を高めることは難しくなりそうだから今のうちに高めておかなければ、という強迫観念があるので少しでも早く技術力を高めておかなければならないと思い、今回転職に至りました。
補足をすると、退職の意を伝えた時にわりといろいろ改善をしてもらったので残るか転職するかを半月くらい本気で迷ったのですが、技術力向上というところを軸にいろいろ考えた結果、やはり転職することに決めました。
そうは言ってもこの先もずっとエンジニアをやっていきたいのかは正直よくわからないです。今も技術力高めたいと言いつつコーディングだけではなくものづくり全体に携わっていたいし、なんなら実際に資格は取らなくとも調理師とかファイナンシャルプランナーの勉強はしたいなーとか、興味ややりたいことはいろいろです。でも、エンジニアであり続ける可能性は捨てたくないです。
これから
ということで来月から別の会社で同じくiOSエンジニアとして働きます。技術的な面でいろいろ面白そうなので今から楽しみです。職場は渋谷です。近い人遊んでください。
あの勉強会は継続するの?
弊社を巻き込んで開催していたあの勉強会ですが、とりあえず看板は私が持っていきます。が、継続させるかはちゃんと決めていません。他のコミュニティ活動もそれなりに忙しくやってるしなぁと思うと悩ましいです。ただ必要に応じて単発の勉強会の主催はこれからもやっていく予定で、直近ではリジェクトコンは頑張ろうと思っています。
最後に
弊社がいい会社であることは間違いないので社員ではなくなるもののこれからも応援していきたいなと思います。
あと、無事いいかんじの人生を送れたら「女性エンジニアでこんな働き方あるよ」という情報発信をしていけたら、とぼんやり考えています。
おわり。