読書メモ:『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』④
読んだ内容を忘れないように、かつより深く理解するための読書メモです。書評とは違います。
対象の本
初版 第3刷
今回の記事で扱う範囲
- capter 2:作り手魂の学校
要約
筆者はデザインの世界に入ったことでビジネスマンとしての型が変わったという。
■まずは手を動かす
議論よりも手を動かして考えることが常識になっており、筆者が受けたプロトタイピングの授業ではビジュアルスケッチによるブレストを行ったのち、実際に模型を作ってサイズ感やボタンの確認をする。プロトタイプは確認する用途に合わせて完成度合いや手法を変えると良い。
■批評のやり方
改善すべき点を挙げていくのではなく、どこが良くなりうるかを議論し、次にその良いところを引き立たせるにはどのようにしたら良いかを議論するという流れで行う。
デザインの世界では不完全でカオスな部分を残して進むこともあるが、その状態こそ新たなアイディアが生まれやすくなっている場でもあるのでそのカオスな状態を楽しむという心構えも大事である。
■課題解決のためのパワフルな問い
優秀なデザイナーに共通するポイントはプレゼン時に「私が解決したい課題は…」という言葉から始めることが多く、課題解決を自分の仕事と捉えている。
調べたこと
p.89 ビジネスモデルキャンバス
このページにそれぞれのブロックについての説明があり、ビジネスモデルキャンバスのシートがダウンロードできるリンクが貼ってあるので実際にやるときは参考にすると良さそう。
p.90 YES, AND
このページに書かれている通り、ブレストでは否定をするのではなく、肯定をしてアイディアを広げていくことが重要なポイントとなる。
自分の考えなど
プロトタイプに関しては自分が作ったユーザテストに関するスライド資料のp.18, 19に載せていることと同じ考え方だなと思いました。粗末な部分があっても検証したい箇所だけちゃんと仕上げてスピーディに検証するということが大事だと思いました。
優秀なデザイナーは解決すべき課題に目を向けており、平凡なデザイナーは仕事という作業に目を向けているという話は少しレンガ職人の寓話に似ている部分があるなと思いました。こちらはモチベーションに関する例え話ですが、目標を見据えているという点では共通する部分はあると思いました。