12/17 Girls in Techに参加してきました①
Girls in Techという女性起業家と技術系女性を支援するNPO団体のイベントに行ってきたのでレポートします。長いので複数回(たぶん2回)に分けて書きます。いろいろやることがあったため午前中のキーノートには参加せず、午後のパネルディスカッションからの参加でした。
パネルディスカッション
テーマ:〜大企業で活躍するマネージャが考えるビジネスデザイン〜
パネラー
IMAHORI IKUEさん
笹原優子さん
瀧知恵美さん
- ヤフー株式会社
- 黒帯 UXデザイン
- システム統括本部 技術支援本部 UX向上
誉田直美さん
- 日本電気株式会社
- ソフトウェアエンジニアリング本部 主席品質保証主観 ソフトウェアプロセス&品質プロフェッショナル
現在苦労していること、またはこれまでに乗り越えた困難、楽しい点
今堀さん
- いろいろなバックグラウンドを持つことでいろいろなものを見れるように
笹原さん
- ビジネスコンテストで感じた海外とのギャップ
- インド、アメリカ人は発案したらすぐ言いに行こうという姿勢
- 自分の場合はまず線表を書く
- これによってスピード感の違いは感じた
- でも日本人のどっしり感は良いと思った
- ビジネスコンテストで感じた海外とのギャップ
瀧さん
- 体験を考えてものづくりをするための考え方を推進する活動をした
- すぐに効果を実感できるわけではない
- 会社だと成果を求められ、成功事例を作れと言われることもある
- 仲間を作って地道にやっていってる
- 最初は同じチームのメンバーと一緒に始めた
- デザイン思考は業界的にも盛り上がっていた
- 参加したいという人はいっぱいいたが推進する人がいないとできない
- そこで全社にやりたい人の募集をかけたら2,30人くらい集まった
誉田さん
- 海外と日本の開発スタイルが異なって戸惑ったことがあった
- テストをする人
- 海外は別
- 日本はたいてい同じ
- テストに対する考え方
- 海外はテストでバグを潰すという考え方
- 日本はホントに動くの?を検証するという考え方
- 中国の拠点とやり取りをした時
- 作り方の思想が合わない
- メリットなどを説明してこれでやってくれと言いに行った
- 博士号を持っていると言うと「いつもと違う人が来た」と一目置かれた
- この人の話を聞いていたらうまくいくかもしれないという信頼関係が大事
今堀さん
- 海外の場合、信頼しているかどうかは顔に出す
- 自分をちょっと大きめに見せると良い
笹原さん
- 心で思っていることを見透かされる
- あなたたちのことも考えていると誠意をもって対応する
- 日本は空気を読む文化だが、海外ではきっちり伝える必要がある
どういうことをモチベーションにして乗り越えているのか
今堀さん
- いろいろなことをやるのが大好き
- やりたいと思ったことがやれる、それが成果に繋がるのが楽しみ
誉田さん
- 知的好奇心を満足させる
- なんでこうなったんだろうと思った時に「ああこれか」と思いたい
- 会社行きつつ子供育てつつ博士号を取りに通った
- 電車で必ず座れるようにしてドクター論文を書いていた
- プレッシャーはかかっていたと思うけど自分では気づいていない状態だった
笹原さん
- iモードの立ち上げに関わっていた
- 使っている人を見かけた時に、人の生活を変えているという実感を持てて嬉しかった
- それをまた味わいたい
- 900シリーズ
- 変えることのリスクも大きかった
- なんで変えるのかから話し合ってゴール設定
- 自分が考えていることが世の中に出ると気づいた
- 会社を支えなきゃと思った
瀧さん
- 人の生活をよりよくするためにデザインをしている
- デザイナーは企業の中だと決まったものを作る立場になってしまっている
- が、そもそも何を作るべきかのところからデザイナーは関われる
- デザインへの関心が高まり数年後は誰もがUXデザイナーになるのではないか
- デザインは全然関係ないと思ってほしくない
今後の展望
今堀さん
- エネルギーをなんとかしたいと思って機械工学を専攻していた
- まだ画期的なイノベーションは起こっていない
笹原さん
- イノベイティブなものを提供したい
- そのためにいいチームを作りたい
- get out of your comfort zone(快適なところから抜け出せ)
瀧さん
- デザインという言葉の意味の捉え方の認識を変えていきたい
- 絵を書くだけじゃないデザインを言語化できるように
- 何か自分のやりたいことをやり抜くために大事なこと
- 仲間を作ること
- お互いの共通点を見つけること
誉田さん
- このブラックな産業をなんとかしてスマートなかっこいい職業にしたい
- 世の中スピード感あって速い
- けれども10,20年というレンジで考えることを大切にしたい
- 数年ではダメでも、10年ならできるということもある
Q&A
どのように仕事とプライベート、夫婦関係とのバランスを取っているのか
誉田さん
- 高校2年の子供がいる
- 小さい時は主人の親と同居していた
- 平日は任せっきり
- 中学以降は親とは離れて生活している
- 家事は主人と分担してやっている
- 大変だけど家族がいるから頑張れる
今堀さん
- 小学生の子供がいる
- 旦那は洗濯しかやらない
- ベビーシッターと母親で乗り越えている
- 仕事を家でやれるようにやれるようにしている
女性として仕事をする上で大変だったこと、乗り越えたこと
笹原さん
- 得したことしかない
- 男性の上司が圧倒的に多い
- 男性は男性から言われるとライバル心をもつ
- 女性ははなからライバル視をされておらず素直に話を聞いてもらえることが多い気がする
誉田さん
- 副社長をやっている知人の話
- ライバルだと思われてなかったら得することが多い
- 男の嫉妬は結構大変
- 副社長をやっている知人の話
上にいる女性のロールモデルが少ないと思うがロールモデルはいたのか
* 瀧さん * 女性でこの人すごいなと思う人はいなかった * ロールモデルは自分で作っていくくらいのモチベーションで
自分がやりたいことをどう見つけたか、やりたいと思ったことをどうつかむか
- 瀧さん
- 降ってくる仕事の中でどう自分のやりたいこととつなげるか
- やりたいこととマッチすることはあまりない
- 仕事の中で自分が貢献できることを見つけていかないと
企業のサポートが足りないと思っているが、日本の企業が考えなきゃいけないこととは
- 今堀さん
- 女性と男性の賃金ギャップはよく言われている
- 出産する段階で辞めていっている人が多い
- 働き続けさせることを中心に考えるあまりサポートが過保護になっているのでは
- 本当にそのサポートが役に立つのか
- 企業のサポートはこれくらいにして女性をちゃんとキャリアアップさせる方向で考えている
反対勢力に対しどのようにブレイクスルーするのか
今堀さん
- もう少し上の人を仲間に入れる
笹原さん
- あまり反対された記憶がない
- やりたいことがあったら広まるまで話しにいくようにしている
- その中で意見をもらう
- 最終的に誰も反対せずにできる
瀧さん
- その人がなぜそういうことを言うのかを理解するようにしている
- その上でその人が大事にしていることを把握
- 自分がやりたいことによってその人にメリットを起こせないか考える
- それでも理解してもらえなさそうだったら他の人のひとを巻き込んで別でやる
誉田さん
- 賛成する人と仲良くする
- 成功事例を作れば反対している人も賛成してくれる