クリエイティブを競争力に デザイナーを10倍輝かせる組織作り #designship2018
※この記事はDesignShip 2018 1日目のトーク、佐藤 洋介さんによる「クリエイティブを競争力に デザイナーを10倍輝かせる組織作り」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。
佐藤 洋介 氏登壇内容(DesignShip Webサイトより)
2018年5月に経済産業省から発表された『デザイン経営宣言』。 そこにも“デザインは、イノベーションを実現する力になる。”と記載されている通り、近年経営に置けるデザインの重要性は増してきています。
本講演では、クリエイティブを競争力にしたい、デザイナーのやる気を10倍引き出したいと考える方々に向けて、「AbemaTV」「Ameba」「AWA」など自社メディアサービスを複数運営するサイバーエージェントが実践するクリエイティブ組織の取り組み事例を元に、デザイン経営を実践するための思考やマネジメントについてお話いたします。
トーク内容
サイバーエージェントでの取り組みについて今日は話す。クリエイティブを会社の競争力にしたい方、デザイナーのやる気を10倍引き出したい方に向けた話をする。
サイバーエージェントについて
前まではアメブロが事業を牽引していた。今はアベマTVに注力している。
人材の成長 = 企業の成長だと考えている。よって、優秀な人材は経営資源であるといえる。
なぜ経営においてデザインが重視されるか
ユーザの習慣が変化し、情報は探すから選択の時代になったから。インターネットの爆発的な普及、スマホの生活への浸透している。
ユーザのリテラシーが向上しているし、表現が多様化してユーザの目が肥えるという事態が発生している。
つまり、ユーザの期待値がすごく向上している。webサービス、接客に対してもそう。
デザイン経営の話の中で、デザインはイノベーションのちからになるという話がある。いつの時代も習慣の変化に対して、経営をどうアレンジするかが大事。デザイナーはアレンジャーとして経営に巻き込む価値がある。
注意したいのは、デザイン経営 = デザイナーの決済権ではない。信頼関係を気づくところが大事。
信頼関係をつくり、組織を変えるには
環境を変える、文化を浸透させる、経営に理解してもらうという3ステップが必要。
環境
競争と承認はセット。デザイナーロワイヤルというイベントをやっている。オープンなところでやっている。デザイナーは出たくないけど目立ちたいという人が多い。スキルを誇示し、承認されたいという思いがあるはず。周囲にスキルをどやれる、差を認識できるという意味で競争が重要。目立てる環境を用意し、そこに呼ばれることが名誉になるように。
適切な評価は大事。デザイナーは技術評価がメイン。日の目を浴びないようなサービスの場合、個人に目が当たらないことがあるが、事業だけでなく個も見るようにしている。
デザインセンター試験というものを行っている。ウェブのリテラシーを問う問題も、実技の問題も出している。優等生にはご褒美をあげている。
浸透
それぞれが求めるクオリティのレベルを統一するようにした。ちょっと遊び心も入るように。「映える」ことを意識したり、常に見えるものにもブランド作品を置いたり。この美意識がないと社員として恥ずかしいよね、というのをグッズを使って浸透させている。
理解
デザインの指摘をされると自己否定されたように捉える人がいる。フィードバックは感想ではなく、批評であるということを伝える。ただの感想ではなく意図を伝えるように。デザイナーは指摘の意図を汲み取るようにする。デザイン、経営においてはコミュニケーションを諦めないということが大事。
最後に
これからの時代、デザイナーが牽引する時代が来ると思う。まだまだやれることはあると思う。自分の環境でしっかりトライするように。
Togetter
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