とりあえずやってみればいいじゃん

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IoT時代における新しい音声体験のデザイン #designship2018

※この記事はDesignShip 2018 1日目のトーク、京谷 実穂さんによる「IoT時代における新しい音声体験のデザイン」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。

京谷 実穂 氏登壇内容DesignShip Webサイトより)

IoTが普及し様々なプロダクトがインターネットに繋がるようになると、ディスプレイを持たないプロダクトにおいては音声がUIの主となり、そこから流れる音声はUIのみならず新しいメデイアとなります。

音声がユーザーにリーチするために必要なことや、VUIが生活者に寄り添い生活の一部になるには、現在のユーザーのリテラシーや、音声認識技術を解しながら、段階を踏んで普及させていくことが必要だと考えています。

株式会社Voicyで「Voicy」という音声メデイアを運営や、企業様が音声市場に参入するためのコンサルティングを行い、その中で得た気づきや知見をもとに講演させていただきます。

登壇資料

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トーク内容

経歴等

Voicyに所属している。ずっと画面のUI/UXをしていたが、Voicyに所属してからは音声のUI/UXに取り組んでいる。

Voicyでは著名人やコアな分野の専門家が声のブログを配信している。話題にはなってきているが、叶えたい世界にはまだまだ届いていない。今日は叶えたい世界の話、音声メディアの重要性について話す。

豊かな生活とは

いろいろな情報がいつでもどこでも手に入る時代。最近、スマホ固執しすぎていないか。電車でも、街中でもスマホを見続けている毎日。これは良いことなのか?この小さな箱の中に囚われているんじゃないかという不安がある。なんか素敵じゃない。

私が思う良い生活は、ただ当たり前に生活するだけで自分が得たい情報、体験が得られる状態。

音声と今

IoTの登場によって、リラックス時も、料理時も新しい情報が得られるようになった。どのようにインタラクションするのがいいのか。手の操作、目の集中を必要とせず、誰でも使えるのが良い。ただ当たり前に生活するだけで音声がいろんな情報を与えてくれる時代が来る。そのためにはインフラが整っている必要がある。自分たちはそのプラットフォームを作っている。このプラットフォームでは配信された音声がどこで聞かれているか、どこで離脱しているかも把握している。もっと良くするためには音声体験のデザインも必要になってくる。この分野はブルーオーシャン

スマートフォンは、黎明期こそ普及は緩やかだったが、UXが磨き上げられてきた今、急速に普及してきている。音声も同じことが言えるはず。スマートスピーカーが生活になくてはならないというイメージはまだないと思う。それはキラーとなるサービスが出てきていないから。UXの革命が起きれば生活になくてはならないものになる。

音声のUXの設計

スマホ用にデザインする場合、端末のフォーマットに合わせて作る必要がある。他のメディアにそのまま適用することはできない。しかし音声の場合はいろんなプロダクトにアドオンすることができる。マルチフォーマットの関係にある。

今はスマートスピーカーのフォーマットに合わせたデザイン設計になっている。これがマルチフォーマットになって、UXが良くなれば音声市場が一気に伸びるはず。今、このデザインにチャレンジしている。

音声はたくさんの選択肢を与えることには適していない。たくさん言われても覚えていられない。なのでたった一つの最適解を与える必要がある。つまり、レコメンド。そのためにはデータをたくさん収集して、ユーザの状況を読み取って、PDCAを回す必要がある。

Voicyは音声体験の実証実験のために運営している。運営する中で音声のポジティブな可能性が見出されている。

音声のポジティブな可能性

音声には好きが集まる。Twitter上ではよく炎上する人が、Voicy上では「好きになりました」という声が集まった。活字メディアの場合は読み飛ばして知ったような気になる。音声の場合は、嫌いな人の話は聞けない。聞かなきゃいけないということがフィルターになる。よって、炎上しない。

ある匿名のパーソナリティの話。月額1万のこのコミュニティに100人以上集まっている。

音声は何度聞いても好きになる。最近はパーソナリティに個人のスポンサーが付いている。働き方について配信している人にGreenがスポンサーについたりもしている。毎回の放送でスポンサーの紹介をしており、Greenに対してのアンケートをとったところ、好感を持つ人が多かった。

音声は習慣化する。Voicyのユーザが1日に聴いている時間の平均は、40分。人の生活にすごく入り込んでいる。

自分の音声体験

朝起きたらGoogle Homeで天気、スケジュールの確認を、通勤中にニュースを聞くというような生活をしている。わざわざアプリを開かなくてもいい。

あるユーザが、Voicyを聞くようになってから通勤中に初めて富士山を見た、という話があった。とても良い体験だと思った。

最後に

ユーザに心地いい体験を提供して、生活に欠かせないものになったらいいな、と思っている。音声体験、音声市場に興味を持ってくれる方が増えたらいいなと思っている。

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更新履歴

12/3 21時:登壇資料、Togetter、モーメントを追加しました。文章を整形しました。