とりあえずやってみればいいじゃん

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エンジニア関連のことについてつらつら書くブログ

「核拡デザイン」を探求し続けて #designship2018

※この記事はDesignShip 2018 1日目のトーク、中西 元男さんによる「「核拡デザイン」を探求し続けて」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。

中西 元男氏経歴DesignShip Webサイトより)

桑沢デザイン研究所早稲田大学卒。1968年 株式会社PAOS設立。経営者に理解されるデザイン理論や手法の開発・研究および実践を重ね、NTT、INAX東レ伊藤忠ブリヂストン、日産 等、約100社のCIおよびブランド&事業戦略を手掛け多くのサクセスストーリーを創出。1998〜2000年 Gマーク民営化時に審査委員長として改革を推進。2010〜2018年「STRAMD(戦略経営デザイン人材育成講座)東京・大阪」主宰講師。東京2020エンブレム選考委員。毎日デザイン賞・SDA大賞ほか受賞多数。

トーク内容

なぜ私が今日につながるデザイン発想をもち始めたのか?

デザイナーは何ができるのかということを考えたことがある。企業の経営者にわかるようなデザイン手法を開発しないと絵で終わってしまう、と思い、大学を受験した。総合大学(早稲田大学)に入り、デザイン研究会を作った。5,600人くらいの大サークルになった。早稲田大学デザイン学部設置への試案を提出したりもした。

TDKがまだ有名でなかった頃ーー。自社ブランドで売れるようになりたいということでデザインマニュアルを作った。

1968年、PAOSという会社を作った。ロゴだけではなく、ブランド戦略を作ることまでやったりしている。事業を始める、経営危機からの脱出などを助ける仕事をやってきた。松屋銀座本店の売上貢献、ブリヂストンの世界的なデザイン統一なども手がけている。

経営にデザインを取り入れるとは

核デザインは次のものから成り立っている

  • 審美性
  • 快適性
  • 安全性
  • 論理性
  • 個性

形が良ければいいというわけではない。武器がグッドデザイン賞を取れるわけではない。

拡デザイン

  • 政策・方針
  • 表現・表象
  • 新事業・事業領域
  • 理念・企業存立
  • 公共性・社会的価値
  • 文化的・環境的価値

情報化社会は、いくらいいものを作っても情報として価値を認められなければならない。現代は常に2つの価値で見られている。物的価値、情報価値の2つから成っている。

21世紀は人間の時代で体力、知力、感力をあわせて人間力であると思う。この感力の部分がデザインが担うところ。

イメージマネジメントも重要になってくる。つ当て方より伝えるに足る価値を創造することが大事。そこで経営資源マーケティング・マネジメントが大事になってくる。人、金、情報、モノを持っているだけでなく、それをどう活用するか、魅力的に見せるかということをトータルに考える必要がある。

成長時代から成熟時代に入ってきており、ますます感力の時代になってきている。今はデザインという言葉よりもデザイン思考という言葉が流行ってきている。ソフト・ハードの感力重視の時代に変わってきている。最近は大学でもこのような考え方を学ぶようになってきている。d.schoolからi.schoolができたりしている。企業も市場のメカニズムだけでなく社会のメカニズムを考えていく必要が出てきた。

現代の一流企業とは何か

ものを作ることに優れていることはもちろん、存在価値がオンリーワンであるということも求められている。いかに尊敬に値する企業になれるか、それをどうデザインするかが重要になってきている。

最近の顕著な展開として、AIがあらゆる産業分野に関わってきている。いろんな治療が出てきて、どれがいいと一概に言えなくなってきている。それを人工知能を利用して解決する、という時代もきはじめている。AIが、初めて訪れた街を自分にあった形でナビゲートするなどいう例も考えられる。演繹法帰納法以上に、仮説法こそ重要になり、ゆえにデザイン思考などが重要視されてきている。優れたシンボルは思想の凝縮であり、それが何を意味しているか、内部外部にもわかることが重要。

今までは物的経営が重要だったが、財務的経営、人的経営(組織力など)、知的美的経営も重要になってきている。

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Think Creative

過去の要素を整理し、新しい組み合わせを考えていく。これを忘れないようにする。

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