2/4 三方良しと、デザイン思考に参加してきました
デザイン思考に興味があったのでこんなイベントに行ってきました。100人くらいが参加するとても大きいイベントでした。
ちなみにこの勉強会ではコミュニケーションボードと言って、Googleフォームで回答を送信するとスプレッドシートにリアルタイムでその回答を見られるというものが使われました。技術系勉強会によく出ている身としてはハッシュタグ付けてツイートする方が馴染みがあるし自分たちも後で見られていいのにと思いましたが面白いやり方だなと思いました。
先に感想を述べると、デザイン思考を学ぼうと思って参加した身としてはデザイン思考そのものについての学びが少なく少し不満はありますが、懇親会で岩嵜さんとお話させていただいた時に「実践的なことを学ぶのであれば私が書いた『機会発見』を読むといい」と教えてもらったので良かったかなと思います。あと滋賀の食べ物おいしかったです。
パネラー
モデレータ:北川さん
- 株式会社いろあわせ代表取締役
岩嵜さん
- KANNON HOUSEの企画、デザインを担当
- ドイツのデザイン賞を受賞
- 『機会発見』の著者
立澤さん
林さん
- しがトコ
- メンバーの半分が滋賀県民で積極的にいいねしてくれる
- どの感情に訴えかけるか考えつつ、共感できるような文章を書く
深尾さん
デザイン思考とは
- 洞察→機会発見→構想デザイン→ビジネスデザイン のサイクル
- ひらめき、観察、人に話をきく
- アイディア発想
- それを形にする
- デザインやクリエイティブのマインドセットプロセスを体系化した。新しいものを生み出すための方法論
- デザイナーが自然にやっていることを体系化
- ユーザへの共感、プロトタイピングを手法とする、失敗に関する寛容さが特徴
- 最近注目されている背景
- 成熟社会で新しい付加価値を作っていかなきゃいけない
- →誰かが敷いたレールがなく、何をやればいいかわからない状態
- Howの時代からWhatの時代へ
- 物事のトップになった時にこれからどうする?というWhatを考えなきゃいけない
- 日本は課題先進国で、高齢化のトップランナー
- 物事のトップになった時にこれからどうする?というWhatを考えなきゃいけない
- 日本は新しい概念が来た時にプロセス先行で導入してしまう
- わかりにくいものに対する許容度が低い
- プロセスの方がわかりやすい
- 定性的な手法を使う
- 物事を組み合わせることが重要なのでポストイットがやりやすい
- デザイン思考のマインドセット(ロジカルシンキングとの対比)
デザイン思考 | ロジカルシンキング |
---|---|
論理、合理 | 直感、発見:観察を通じて新しさの目に気づく力 |
分析、アナリシス(AorB) | 統合、シンセシス:異なる要素を結合させて新しいものにしていく力(A+B=C) |
数値 | 物語、ストーリー:新しいことを周囲に伝えて行く力 |
立澤さん
- 普段自分がこんなことをやっていたんだなと思った
- 自分は何かを考える時にポストイットを使ったことない
- イベントプロデュースの時にはロゴを先に考え、そこから広げていく
- デザインはたくさん話すうちに感じた違和感を1つずつ潰していくこと
深尾さん
- 統合をやった例
- 町家(コミュニティスペースのようなところ)ボディビルやった
- 統合をやった例
林さん
- サイト内でフォトコンテストをやった
- 地元の人はこの角度がいい写真を撮れるなど知っている
- 投稿したいという思いがある
- 投稿を見ていると「滋賀県ってこういうところだったんだ」とわかってくる
- 風景だけを紹介するメディアって面白くないと思っていた
- が、きれいと言ってくれるのは価値だと思い、ユーザに価値を気付かされた
- 目的は滋賀自慢だったので、そのためには手法が変わっても良いと思った
- サイト内でフォトコンテストをやった
岩嵜さん
- 以前は東京→地方へという流れだったが、最近は地方→東京の流れが来ている
- →地方から面白いものが生まれる時代になるのでは?
- 地方の方が人の繋がりが密にある
立澤さん
- 地方でのデザイン
- クライアントに行ったけど話だけ聞いてその場でチラシ作らないこともある
- デザイナーの条件 = 面白がれること
- 地方でのデザイン
林さん
- 滋賀はきれいな風景、美味しいものがある
- 環境によってインプットの質は違うと思う
深尾さん
- 自分が育ったところが自然が多かったのでそちらに帰った
- 東京はイベントが多くてインプットは多いけど住まなくてもいいかなと思った
三方良しとデザイン思考
三方良し
- 売り手よし買い手よし世間よし
- 近江商人が大切にしていた精神
岩嵜さん
- アメリカ(デザインスクール)に行った時、システムシンキングが大切にされていた
- 全体像、相関をシステム的に考える
- 三方良しと似ていると思った
- アメリカ(デザインスクール)に行った時、システムシンキングが大切にされていた
林さん
フリートーク
立澤さん
- 地方でのデザインは成功と成長しかない(問題がある時点で失敗しているから)
- この気持で挑むと難しさはない
深尾さん
- 東京と滋賀では仕事の関係者が異なり困った
- 東京はお客さんとの関係で済むが、地方はステークホルダーがいっぱいいる
- 決済者じゃない実力者、裏の権力者がいる
- 市民が政治に参画していくという場では海外やその他の地域に出た人が多くの割合を占め、動くのが早かった
岩嵜さん
- 複眼思考
- 新しいことを考える上で違う立場の2つのものの見方をするといい
- 地域の行ったり来たりは複眼思考を促進する
- 複眼思考
ゼロから地方で何かアクションするときの資金とかは?
林さん
- 一人に相談したら、その人が適切な人を紹介してくれた
岩嵜さん
- アポを取っていろいろ話を聞きに行った
立澤さん
- 資金に関しては自分がやりたいと思っていることと近い人とやるといい
- 夢は誰かが買ってくれる
その他
移住すると幸せ土がアップする
- 人と比較競争しつづける人生<自分で大切なものを決める人生
東京でも滋賀でもあるもの
- 技術力
- 収益性とそれに伴う評価待遇
東京になくて滋賀にあるもの
- 急成長より目の前のお客様
- バランスを大切にする価値観
- 土地、自然、食材
懇親会
滋賀に縁のある食べ物がズラリと並びました。写真1枚しか撮ってませんが他のものも豪華でした。