読書メモ:『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』①
読んだ内容を忘れないように、かつより深く理解するための読書メモです。書評とは違います。
対象の本
初版 第3刷
今回の記事で扱う範囲
- 序文
- はじめに
要約
序文
本書はデザインとビジネスの両分野を股にかける筆者が、デザイン思考の本質と実践についてわかりやすく体系的にまとめた本であり、デザイン関係者のみならずデザイン思考に興味を持つ全てのビジネスパーソン、起業家が読むことをおすすめする。
ビジネスに求められるのは細部のメカニズムに対する理解だけでなく、全体を俯瞰してまとめるノウハウである。後者を身につける上で重要になってくるのがデザイン思考である。
はじめに
ビジネスキャリアの中でデザインを学ぶことは今や欧米のトップスクールでは当たり前になっている。それは世界中の企業が新しい変革を求められている中で、新しい事業、サービス、プロセスを創る方法を教えてくれるデザインはピッタリだからである。
日本ではデザインと言うとクリエイターやアーティストのイメージがあり身近でないように思えるが、そもそもの英語の「デザイン」とは「設計=創り出す」という意味を含んでおり、一見明確でない課題を発見し創造的に解決する方法論として戦略コンサルティングの方法論と同様に考えられている。
本書ではデザイン的かつ創造的な思考が苦手だった筆者がデザインスクールで学んできたことを通してその知識と具体的手法を紹介する。
調べたこと
p.6 バウンダリー・スパナー
異なる分野の知見を有し、その境界を行き来できる人。境界連結者と訳されることが多い様子。
自分の考えなど
すでに第2章まで読んでしまったから言えることとしては「デザイン思考とは何か」が特段説明されているわけではないので、デザイン思考自体についてまだ何も知らない場合はまずはそれを調べてからこの本を読む必要がありそうだということ。書名に「デザイン思考が必要な理由」とあるので、確かにデザイン思考そのものに触れてなさそうな雰囲気は出ていますが。デザイン思考そのものについてざっくりと学ぶのであればDesign Thinking入門やデザイン思考研究所のPDFが参考になりそうです。
思ったこととしてはやはり多分野の知識を持つということは非常に良いことだということです。単純に言えば視野が広がります。うまい例えが出てきませんが、数学的思考で解こうとしたら解けなかったが経済学的思考だったら解けたのようなことが普通にあると思います。世の中にある物事は決して単純ではなく、いくつもの変数があったりいくつもの側面を持っていたりします。その時に1側面からしか解く方法を知らないのでは解ける問題が少ないですし、解けても平凡な解になってしまう気がします。そのような意味でもデザインという新たな分野を学ぶ意味はあると思うのでこれからデザイン思考に詳しくなっていこうと思います。