11/21 UXを考えるエンジニアのためのユーザテストのススメで講師をしてきました #ux_spz
就活時にお世話になったサポーターズさん主催の勉強会でユーザテストに関する勉強会の講師をさせていただく機会があったのでその時のことについて書きます。
supporterz-seminar.connpass.com
最初に独り言
この勉強会は学生及び社会人1〜3年目までが対象で、正直エンジニア志望の学生がUXに興味があると思っていなかったのでそんなに人数来ないんだろうなーと思っていたのですが、意外に人数が集まってconnpassの方の募集ページは一度増枠をしたほどでした。当日は25人くらい集まって、UXに対しての関心の高さが伺えました(学生は半分くらいだったかな?)。
最初にどんな理由でこの勉強会に来たのかを挙手してもらったところ「必要に駆られて」という人は結構多く、わりと切実でしたw
今回の勉強会の構成は講義→ワークショップ→振り返りという形にしたのですが、ちょっと迷いはありました。たぶんしっかりその場で理解してもらうには半日くらいかかります。ユーザテストとはどのようなもので、実際にやってみたらどんなもので、そのテストはどのような意図で設計したもので、自分が実際にやった時はどのような壁があったのかなどを話していたらそれくらいかかってしまいます。なので今回説明だけにしようかと思ったりもしましたが、やっぱり実際にやる方が頭に入りやすいですよね。ということで無理やり説明+ワークショップのタイムスケジュールにしましたwので説明の部分は「後で資料を見てください」にしたり、端折ったりしました。
講義・ワークショップ
最初は講義形式でユーザテストとは何か、どんな準備をしなければならないのかなどをスライドを用いつつ説明しました。結構早口で喋りましたが具体例を混じえつつ説明することをかなり心がけていたので内容は理解していただけたのではないかと思います。
テスト設計の仕方についてはかなり力を入れて説明したつもりです。というのも、自分がいざユーザテストを設計してやってみようと思った時に意外とテスト設計に役立つネット上の資料が見つからなかったんです。ユーザテストの流れを説明している資料はいっぱいあるんですけどね。。。なのでアジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―や経験を元に内容を盛り込みました。
ワークショップは自社アプリの「Oisix - 定期宅配おいしっくすくらぶアプリ」を使って実際に体験してもらいました。想定しているユーザやテストの設計意図などはスライドに掲載している通りです。
質疑応答
いろいろ質問が出ました。ここでは「エンジニアもこういうことができるようになる必要性があるのか、エンジニアがやる意義は」という質問を取り上げてみます。ここから先は完全に私個人の意見になるのですが、答えは「ある」だと思います。
ちょうど先日一休伊藤さんの対談記事を見ていたらすごく共感できる部分がありました。「小学生でもプログラムを書ける時代がもう来ている中で大事なことは価値を作ることを自分の頭で考えられるかどうか」という部分です。確かにプログラムを書くこと自体へのハードルは下がっていると思います。IDEが賢かったり、初心者向けセミナーが頻繁に行われていたりするので。そんな時に「専門家」として生き残っていくために、ユーザに使われるサービスを作るためには価値を生み出せるかどうかが大きいと思っています。では価値を生み出すために何をすればいいのかというと、実在するユーザの問題を解決しうるサービスを作る、ユーザが求めているものを作ることだと思います。ではさらにどうすればそのようなサービスが創れるのかというと、ユーザの思いを知ることだと思います。そしてそのユーザの思いを知る一つの手段がユーザテストだと思っているので、勉強しておくべきではないかなと思います。
あとは単純にユーザに使われないサービスのコード書いてて楽しいの?というところですね。どんなに素晴らしい技術を盛り込んで、どんなに保守性の高いコードを書いても、ユーザに使われなかったら意味がないですよね。単なる「プログラマー」ではなく「エンジニア」なのであればコードのことだけでなくサービス全体についても考えるべきだと思うので、UXについての知見も得ておいた方がいいと思います。
感想
説明中もメモを取っていたり、質疑応答も活発だったりと、かなり真剣に聞いてくれてこちらとしても楽しい勉強会になりました。事後アンケートをちらっと見させてもらいましたが満足度が高くてよかったです。
ちなみに好評だったので同じ内容で第二回目を開催することになりました。興味がある方はぜひお越しください。