とりあえずやってみればいいじゃん

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Yahoo!ニュースにおけるUXデザイン #designship2018

※この記事はDesignShip 2018 2日目のトーク、ヤフー株式会社による「Yahoo!ニュースにおけるUXデザイン」の内容を書き起こしたものです。記事を早く出すため体裁が整っていない部分もあるかと思います。あとで気が向いたら直します。

トーク内容

Yahoo!ニュースについて

PC、スマホ、アプリで展開。月間PVは150億超。ユーザ層は多種多様。サービス関係者は約220人。デザイナーは20人。

目指しているのはニュースを伝えることで社会や個人の課題を解決すること。収益の最大化のために広告価値の高いメディアであることを目指している。そのためにはユーザにとって合理的な広告接触であること、より多くの人の目に触れることが必要。後者は自分たちでコントロールできる。

UXデザイン事例紹介

ニュースの要点を効率よく把握できるUI/UXに変えた。トピックス詳細は、ユーザがニュースを理解するのを助けるようなコンテンツになっている。リニューアル前は「主要なニュースがすぐに読める」。ニュースを理解するためには記事を全て読み、ユーザ自身で解釈しなければならず、前提知識が不足していると記事を読むモチベーションが下がる状態だった。本来伝えるべきニュースが伝わらないという問題があった。トピックス編集部が要点をより直感的に把握できるコンテンツは元々作成されていた。ではこれを活かそうという話になった。

自分はコンセプト設計、UI設計などを担当した。まずは課題を見つめ直すことから始めた。

ビジネス上の課題。スマホ利用は近年増えてきており、生活を豊かにするためのツールになった。スマホ利用時間の奪い合いが生じ、ニュース接触時間が減っているのではないかと思った。そこで新しいUI/UXを作る必要があると感じた。ニュースの要点を効率よく把握できるようにすることで短い時間でも吸収できるようにした。

コンセプト設計。サービスが目指している方向性や価値は浸透していたが、UIに落とし込むためのターゲットユーザ像などがずれていた。メンバー間の認識がずれてしまってはユーザに対して最適なものを提供できない。そこで利用ユーザの定量・定性データを用いてペルソナを作った。コンセプトとペルソナを元にコンセプト設計を行った。仮説検証を繰り返し、徹底的にユーザと向き合った。

リリース後、一人あたりのトピック閲覧数は1.2倍になった。ニュースを理解する時間が減ったからではないかと思われる。ニュースに関する補足情報の閲覧数は9倍になった。もっと知りたいと思ってもらえた。記事詳細の利用時間は1.2倍になった。ニュース体験が向上し、利用時間が増加したと思われる。

ビジネスとデザインの問題を解決して、ユーザのニュース体験がより豊かになった。

リニューアルを通して、ユーザに徹底的に向き合うこと、ユーザ体験が共有されていること、客観的事実に基づいていることが大事だと思った。